債権回収と弁護士

「弁護士」はしばしば人々から「先生」と呼ばれます。人々がある人を「先生」と呼ぶ時、そこにはある種の期待が込められています。例えば教師を「先生」と呼ぶ場合だと、人々は教師に「教えてもらう」事を期待するわけです。そういう意味では弁護士に対して人々は「助けてもらう」事を期待しています。

弁護士という職業は、依頼者からの依頼を受けて法律事務を処理する事を専門としています。法律というのは数も種類も多過ぎて素人には把握・理解し切れませんから、専門家を頼るのは当然の事です。弁護士に依頼できる事務処理の一つに「債権回収」があります。債権回収とは文字通り、債権を回収する事です。では「債権」とは何を指すかと言うと、ある人が他者に対して一定の行為を要求する権利を指します。権利者から見れば「権利」なので「債権」ですが、義務者から見れば「義務」となるので「債務」となります。

分かり難いので具体例を挙げましょう。売上金の帳簿上の未集金を指す「売掛金」ですが、その支払いを求める場合を考えます。支払いを求める側からすれば「売掛金の回収」が「債権回収」に該当します。売掛金を月毎にきちんと支払うのは当然の行為ですから、売掛金を回収する側にはその支払いを定期的に請求し、支払いを求める権利、すなわち「債権」が存在するわけです。全ての人が支払うべきものを期日までに支払ってくれれば、債権回収なんてせずに済みます。しかしそれぞれにそれぞれの事情があるので、問題の解決のために弁護士が登場する事もあるのです。